雑記(主に政治や時事について)

日々の雑感。政治色が高い目。

前原誠司とは、そして前原を2回代表として信任した民進党(民主党)とは何だったのか

f:id:po_jama_people:20171028070202j:plain

 

軽挙妄動」とは、前原誠司にこそふさわしい言葉だ。民主党民進党で2回党首になり、2回とも思慮なく人を信用してしまい、所属政党に大きなダメージを与えた男である。*1

1度目は堀江メール問題。大した裏取りもせずくだらない怪文書の類を国会に持ち出すなど言語道断であり、この時点でどんな組織のトップにもふさわしくない人間なのがよく分かる。

堀江メール問題 - Wikipedia

そして2度目が希望の等への合流騒動だ。この騒動で、民進党は大ダメージどころか、衆院は完全に議席がなくなる事態になった。

 

11/1の特別国会前に、民進党分裂の責任を取り辞任するというが、まだ自分の責任範囲がわかっていないようである。

thepage.jp

 

元々この選挙は、安倍政権の正当性を総括する選挙と言っても良かった。何しろ憲法に定められた臨時国会の召集を無視してまで森友・加計問題から逃げ回った挙句、作ったばかりの「仕事人内閣」の所信さえ表明せずに解散してしまったのだ。こんなもの、争点となる政策もクソもない話である。

ところが前原は、あろうことか「小池ファーストの会」こと希望の党を作り、民進党を引き連れて合流する話を作り、衆院選報道をジャックしてしまった。挙句、小池自身の「排除の論理」にとどめを刺されて希望の党自身もガタガタになり、現在に至るのである。

この衆院選自体がズッコケたこと全体の責任が前原にあるのであって、議員辞職し、引退するより他に責任の取りようなどないのである。

 

前原は言い訳がましく「そのまま衆院選に突入していたら大敗していた。あの状況では合流しかなかった」などと言っているが、まだわかっていないのかと呆れるよりほかない。

この選挙は、支持率がガタ落ちになった安倍晋三が、全国を飛び回っている姿をマスコミが映して回るだけで、政権交代までは行かないにしても、十分に野党側が議席を増やせる選挙だったのである。そして、野党共闘で野党が大きく議席を伸ばしさえすれば、自民党が与党の体制は崩壊しないまでも、安倍政権は崩壊し、十分目的を果たすことができたのだ。

なぜなら、この選挙は誰がどう見ても無理筋な解散であり、いきなり選挙をすることになった自民党の議員にとっても大変厳しいものだったはずだからだ。たまたま議席自体は減らなかったが、こんな異常な奇策に打って出る人間をトップに据えておいては、自分たちも安心していられない。まして議席を大きく減らした場合どうなったか、恐らく一気に安倍おろしの風が吹いたはずなのである。

それを、共産党を嫌うあまりに、小池百合子なんぞという、どう考えても共産党より信用できないババアと手を組んでしまい、このザマなのである。

 

民進党議員で、枝野ではなく前原を信任した人間は、希望の党に移った者も、立憲民主党に移った者も、深く反省し、記憶にとどめるべきだ。前原は人を信じやすいのではなく、単に思慮が浅いだけなのだ。カリスマや資金や人脈があろうと、二度と思慮の浅い人間をトップに据えてはならない。

 

自民党のさる幹部は「小池百合子に感謝しなければならない」と言ったそうだが、前原への感謝も忘れてはならないだろう。この合流騒動がなければ、これほど野党内の争いに報道が集中することはあり得なかったのだから。

前原は今後、民進党を離党し希望の党に合流するのか? するとして、どの面下げて希望の党に移るというのか? いっそ前原は小池百合子と一緒に、自民党に入党してはどうだろうか? 二人はこの選挙の自民党大勝の立役者である。思想的にも自民党と遠くないし、小池に至っては元々自民党である。彼らも半笑いで……いや笑顔で、快く迎え入れてくれるはずである。

二人が自民党に入り、相変わらずの軽挙妄動を行い、自民党を無茶苦茶にしてくれた時、初めて二人の掲げた「安倍一強を終わらせる」が実現できるのではないだろうか?

*1:「伊達男」という言葉の語源は、伊達政宗から来ている。「軽挙妄動する男」の代名詞を「前原男」と読んでもしっくり来るほどである。