長谷川豊とはどういう人物か。端的に言えば、上記の写真がすべてを物語っている。「自堕落が原因で罹患した人工透析患者は殺せ」という異常な思想を持っている男である。また、その異常な思想表明が批判を受けたことに対して、「すごい燃えたんですよ(笑)」などという反応を返すことができる。そういう人物である。
そして、国政政党たる日本維新の会は、その長谷川豊を千葉4区で衆議院議員の候補者として承認し、比例名簿同率一位を与えたのである。
フリーアナウンサーという肩書を持ちながらこの様な発言を堂々とできるとは、異常としか言いようがない。しかも「炎上商法で儲けた金があるので」などと抜かしている。
テレビのレギュラー週8本より炎上商法のほうが儲かるのかについてはよく分からんが、商売としてどっちのほうが社会的な信用を得られるのかは、誰が見ても明らかだろう。
社会的信用など屁でもなく、そのことを公言してはばからない。そういう人物を維新は公認し、比例名簿1位を与えたのである。
長谷川豊の問題は上記発言だけに留まらない。投票権の制限まで提唱し、テレビ上で選挙妨害を行ったこともある。
「透析患者は殺せ」にせよ、「60歳以上は選挙権を剥奪」にせよ、権利の制限や剥奪に強い執着を見せる人物であることがよく分かる。
そして、テレビ上でのデマ。橋本府政の誕生に大いに貢献したことは間違いない。そして、そのご褒美として、維新は公認し、比例名簿1位を与えたのである。
フジテレビのアナウンサーとして活躍していたのだが、色々と不明な経緯があり退社。*1
フリーアナウンサーとしてレギュラー週8本で稼いでいたのが、ブログの暴言で仕事を失い、最後に縋るは維新ということか。
今回の選挙戦は、長谷川にとって絶対に負けられない就職活動ということになる。
それにしても長谷川豊、問題の構造が、維新の会の面々も含めた、安倍晋三を取り巻く人々のいろんな構造とよく似ている。
- 他人の権利を制限することに対する執着
- デマでも不正な手段でも、何らかの「貢献」をした者に対する、ベッタリとした温情主義*2
- 自分の起こしたトラブルの結果に対して、あくまで被害者ポジションを取ろうとする精神性
現代の保守を名乗る人間の多くがこうだ。政治家になる前であるにも関わらず、長谷川から漂う、現代保守政治家の腐臭。下記にも書いた、同じ日本の精神の暗渠から臭う腐臭と同じものである。
長谷川豊、彼だけは絶対当選させてはいけない。小選挙区だけではなく、比例でもだ。特に、千葉県内の人工透析患者を家族に持つ方々には、何らかのアクションを起こして頂きたい。*3
維新はこれまでの採決の経緯などからも分かる通り、野党でありながら野党でない、自民党に近い価値観を持った政党である。この選挙後の情勢次第では、自公維政権になるのではないかとも言われているのだ。*4
つまり、長谷川豊が当選した暁には、本当に5年~10年とかそれくらいの近い将来に、人工透析が全員実費負担になる世の中が来るかもしれないのだ。