10/16、大阪梅田で安倍晋三の選挙演説の際、バイオリンの伴奏により、聴衆が君が代を歌ったそうだ。
【衆院選】安倍総理 ごく自然に『君が代』歌いだす聴衆…大阪有権者は真の日本人の心意気を態度でしめした【街頭演説】
2017/10/16大阪梅田 安倍首相・中山泰秀候補選挙演説前の君が代演奏
君が代自体に対する忌避感は自分にはない。小学校の頃から歌詞もメロディーもちゃんと把握しているし、和洋折衷な旋律を持つ、面白い曲だと思っていた。また、自分が通っていた学校では、君が代斉唱で起立するだのしないだのという騒ぎについては、記憶している範囲ではなかった。
だが、この選挙の中で歌われる君が代は、いかにも異様に自分には映る。そして、この異様な状況を平然と受け止めている安倍晋三や自民党にも、とても異様なものを感じる。
まず、君が代の「君」とは天皇のことである。すなわち、君が代とは天皇の治世が千代に八千代に続くことを祈る歌であり、国家の安寧を願う歌である。また、日本国の正式な国歌でもある。だから、国家的な行事であったり、国際的なスポーツイベントなどで歌われるものなのである。
で、当たり前なことを散々書き連ねたが、安倍晋三の演説における君が代である。これはただの選挙演説のワンシーンである。自民党のイチ議員の勝利のために、安倍晋三が応援に駆けつけた。ただそれだけのことのはずである。
で、当たり前のことをまた書くが、安倍晋三は天皇ではなく、自民党も国家ではないのである。
なのに君が代。それを平然と受け止める安倍と自民党。その周りの聴衆。いつの間に日本はこんなにカルト臭い国家になったのか。
この君が代を好意的に受け止める連中の反応は、更にこうである。
>大坂梅田の安倍総理演説
— sao (@natsunomiz) 2017年10月17日
聴衆が君が代斉唱
「パヨクと成りすまし日本人を追い払う呪文みたいなもんだからな
どんどんやれ」
「いいね!大阪見直した」
「妨害封じハート隊 に続いて 魔除けの君が代隊か!!大阪凄いぞ」
「9条バリアより効く
君が代、日の丸、旭日旗バリアww」 pic.twitter.com/xu5yiQypEb
【聴衆の「君が代」斉唱は、まさに美しい日本を取り戻す行為】
— 朧月夜 (@oborozukiyo7) 2017年10月17日
安倍総理の演説応援の聴衆が「君が代」斉唱は最高です。
なりすまし日本人、左翼の応援妨害を撃退する最良の方策です。
正に、妨害封じ、魔よけの「君が代隊」ですね。
選挙まであとわずか。各地でやりましょう。
なるほど。「呪文」や「魔除け」か。宗教なのだから、さもありなん。他の政党を支持するものは彼らにとっては邪教徒のたぐいなのだから、燃やされても当然ということなのだろう。
また、「妨害封じハート隊」というのは、ハートに「ガンバレ」と書かれたプラカードを掲げる、安倍応援団らしい。*1
このハートマークなんて、俺には森田芳光の「ときめきに死す」で、宗教団体の信者が掲げた緑のハートマークの旗が連想され、一層カルト臭さを感じてしまい、もうお腹いっぱいである。*2
こういうカルト臭さ、指摘する人いないのかなぁ……いたら自民党、こんなことになってないか。
創価学会を支持母体とする公明党も、まさか連立の相手が、安倍晋三を御本尊とする新興宗教に支持母体が変貌するとは、想像しなかっただろう。