この記事の内容を一言でまとめるとこう。
オタクのちょろさと政治的バイアスの強さは異常。
ただそれだけが言いたい記事である。
共産党の非実在児童ポルノ規制
Twitterの極狭い世間の、それもマンガアニメのオタク(それも政治に興味あるマンなタイプ)の界隈という超狭い世間が、「共産党が表現規制に乗り出したぞ!」と大騒ぎしている。
どうやら今回の選挙戦における共産党の政策集の下記記載がいただけなかったようである。
現行法は、漫画やアニメ、ゲームなどのいわゆる「非実在児童ポルノ」については規制の対象としていませんが、日本は、極端に暴力的な子どもポルノを描いた漫画やアニメ、CG、ビデオ、オンライン・ゲーム等の主要な制作国として国際的にも名指しされており、これらを適切に規制するためのより踏み込んだ対策を国連人権理事会の特別報告者などから勧告されています(2016年)。非実在児童ポルノは、現実・生身の子どもを誰も害していないとしても、子どもを性欲や暴力の対象、はけ口としても良いのだとする誤った社会的観念を広め、子どもの尊厳を傷つけることにつながります。「表現の自由」やプライバシー権を守りながら、子どもを性虐待・性的搾取の対象とすることを許さない社会的な合意をつくっていくために、幅広い関係者と力をあわせて取り組みます。
国連勧告がどうのとかウダウダ書かれていて細かい話まで興味はないが、なるほど読むと確かにマンガやらアニメやらが規制されそうな内容が記載されているようである。
自民党の青少年健全育成基本法(青健法)
一方で自民党はどうか。自民党でもこの選挙戦で似たような政策を訴えている。青少年健全育成基本法(青健法)である。
674 青少年の健全育成
青少年健全育成のための社会環境の整備を強化するとともに「青少年健全育成基本法(仮称)」及び「家庭教育支援法(仮称)」を制定します。またITの発達等による非行や犯罪から青少年を守るための各種施策を推進します。
自民党2021衆院選政策BANKに「青少年健全育成基本法」が記載されました。これは都道府県の青健条例の親玉で、表現規制に繋がる極めて危険な法案と懸念しています。
— 赤松 健 (@KenAkamatsu) 2021年10月12日
詳細な法案内容が不明なので冷静な対応が必要ですが、表現の自由を守る会で明日から徹底対応をしていきます。https://t.co/JvOb8aZeYs pic.twitter.com/prN2nCei7x
正直俺自身は法律の内容の詳細なんて興味ないが、表現の自由界隈の親玉みたいなキャラの赤松が懸念しとるとか言ってるんだから、なんか危ないんちゃうんスかね。知らんけど。
非実在児童ポルノと青少年健全育成基本法(青健法)の言及数の差
で、俺はこの手の議論に死ぬほど興味がない。表現の自由は守られねばならんし、それはエログロだろうがなんでもそうだが、表現の自由っていうのは政治権力に言論統制されないための概念なのであって、「エロ漫画が表現の自由の一丁目一番地である」みたいな連中の話には全く乗り気になれない。早い話が、Dappiをスルーしとるような連中が言う「表現の自由が~」とか、全く話にならないのである。
じゃあ何でこんな記事を投稿しているか。「非実在児童ポルノ規制」と「自民党の青少年健全育成基本法」「青健法」でTwitterのデータを引っ張ってみて、どっちが言及されているのか単純比較してやろうと思っただけである。
で、その結果がこれである。
中身は3ファイル。なお、ファイルをプレビューするとクソ重くなってブラウザ固まるので、ダウンロードしてから見ることをお勧めする。
CSVファイルのレコード数を単純比較した。
共産党:6,018件
自民党: 282件(2ファイル合わせて)
※双方ヘッダーレコードも含む
はい、共産党の圧勝。
ちなみにTweetをとってきた時のコードはこれ。
政治的バイアスの深さとちょろさ
考えてみてほしい。自民党は現政権与党であり、今の衆院選後も基本的に政権与党である可能性が極めて高い。対する共産党は、その逆で政権与党になる可能性が極めて低い。まして共産党は、この選挙で野党陣営が、大谷の打率の1/10以下の確率で政権交代したとしても、閣外協力するのみで、入閣しないと宣言しているのである。
つまり、どう考えても実現される可能性の高い公約は自民党の側の方なのであり、自民党側の青少年健全育成基本法(青健法)のほうが何倍も言及されてないと辻褄が合わないのだが、現実には全く逆の現象が起こっているのである。
で、何で共産党の絵餅みたいな公約がやたらDISられて、自民党のはスルーされるわけ? 結局「自民党には俺たちの山田太郎がいるが、共産党や立民党はフェミとか俺たちの敵がいるから信用しねえんだ!」みたいな意味不明なバイアスで動いてるんでしょ?
山田太郎。1:04:20頃から確かに青健法について「余計に騒ぐな」って言ってますね。そして隣にいるのは赤松……。https://t.co/bPL0IicFXT
— 北守 (@hokusyu82) 2021年10月20日
自民党の青健法については「交渉事だから政治化してはいけない」と言いながら、共産党の政策集ついては山田赤松はガッツリ政治化しているわけですが、なんてことはない。これは最初から選挙前の政治であって、山田太郎が笛吹けば簡単に踊ってくれるオタクは自民党にとっては養分でしかないという話。
— 北守 (@hokusyu82) 2021年10月20日
「余計に騒ぐな」てw 完全に誤魔化されとるがなw じゃあ共産党の連中に対しても騒ぐなとオタクどもに言えやwww こんなんに納得できるオタクの政治的バイアスの強さとちょろさヤバすぎでしょw 何でお前ら、アウトサイダー的な表現を持ち上げるのが好きなくせに、そんなに権力に弱いよのwww
話になんねw