安倍国葬が終わった。Twitterを「献花 行列」で検索すると、安倍国葬における一般献花の行列の長さを捉えて安倍国葬をたたえる、ネトウヨの声を沢山目にすることができる。
「この行列を見れば、国葬反対派はノイジーマイノリティーであることが分かる」
「デモの数より一般献花の人数の方が多い! 国葬賛成派の勝ちだ!」
「あの献花の行列を見て、サヨクの連中はビビってる」
ざっとこんな感じの事が書いてあったりするわけだが、それらを見て分かることは、やはりネトウヨは数字による定量的評価ができない、社会不適合者の集まりであるという事である。
吉田国葬との定量的な比較
参列者数 | 一般献花者数 | |
吉田国葬 | 6,000人 | 40,000人 |
安倍国葬 | 4,183人 | 23,000人 |
吉田国葬の参列者数及び一般献花者数の根拠
安倍国葬の参列者数及び一般献花者数の根拠
他の大規模イベントとの定量的な比較
参加者数 | |
石原裕次郎二十三回忌法要 | 116,862人 |
hide告別式 | 50,000人 |
美空ひばり葬儀 | 42,000人 |
2022ヤクルト優勝決定試合 | 29,714人 |
安倍国葬一般献花 | 23,000人 |
石原裕次郎二十三回忌法要の参加者(参列者)数の根拠
hide告別式及び美空ひばり葬儀の参加者(参列者)数の根拠
2022ヤクルト優勝決定試合の参加者数(観客動員数)の根拠(9/25)
四ツ谷駅まで伸びた行列とは?
上記の通り、数字で比較すれば何のことはない、安倍国葬は、吉田国葬の参列者数や一般献花者数に遠く及ばないだけでなく、石原裕次郎の二十三回忌やhideの葬儀どころか、つい2日前のヤクルトの優勝決定試合にすら、参加者の数の上で全く及んでいないのである。
だが、一方で一般献花の列は、九段坂公園から四ツ谷駅まで列が伸びていたとのことで、3kmもの長蛇の列になっていたようである。これはいったい???
詳細はよく分からないが、多分献花の列をうまく処理できなかったのだと思われる。献花の前か後で、列が詰まるようなところができて……例えば帰りの駅を分散させなかったせいで、1つの入口に人が集中して行列ができ、献花の流れも滞ってしまった等……結果的に長い行列になってしまったのではないかと想像している。
何故上記のように想像するのか。先ほども上げたhideの告別式においても献花の長蛇の列ができたのだが、会場の築地本願寺から隅田川に沿って伸びた行列の長さは、2kmほどだったとのことだからだ。
ここでまた定量的な比較をする。
献花者数 | 一般献花の列の長さ | |
hide告別式 | 50,000人 | 2km |
安倍国葬 | 23,000人 | 3km |
同じような葬儀イベントで、献花の数が倍も多いにも拘らず、hideの告別式の方が献花の列が1kmも短いのである。どう考えても安倍国葬の方が、献花者の列の捌き方に失敗しているとしか言いようがないのである。
2ヵ月もの準備期間を設け、首都高を大規模に封鎖するばかりか、周辺道路も封鎖したにもかかわらず、民間のイベントに遥かに劣るこの体たらく。
安倍国葬の、定量的に見て明らかな失敗によって、日本国政府の仕事をする力がどれほど落ちてしまっているのか、はっきりと見えてしまったのである。
また、上記のように比較可能な数字を基に安倍国葬を評価している自分に対し、「この献花の長い列を見よ! 我らこそマジョリティーだ!!」と語るネトウヨの社会不適合者ぶりはどうだろうか? こういう連中に後押しされて行われたのが安倍国葬であるのだから、初めから失敗するのは分かり切っていた事だった。そして、こういう連中の意を受けて動いてしまう日本国政府の仕事をする力が凋落するのは、当たり前の事なのである。