雑記(主に政治や時事について)

日々の雑感。政治色が高い目。

日本を貶める日本人をあぶりだせ(タイトル原文ママ)

産経新聞異様な新聞であることはずっと知っていたが、ここまで来ているとは。

 

www.sankei.com

 

マルタでの女性記者殺害事件から、どうしてこのようなタイトルの記事が出来上がるのかさっぱりわからない。内容を読むともっと支離滅裂ではっきり言って要旨をつかむのが困難なほどである。

記事の流れはざっとこんなものだ。

  • マルタではジャーナリストが殺された。日本のほうがマシである。
  • なのに日本のほうが報道の自由度ランキングが低い! 反日日本人が暗躍しているせいだ!
  • 反日活動家によって日本の悪評が広まっている。何てことをしやがる!

固有名詞やらごちゃごちゃ書いているのを省けばこんな内容である。話のマクラとして、「日本のほうがジャーナリズムの自由が保証されている」と書きながら、最後の方では「反日活動家の連中(と、それに乗っかる反日マスコミの連中)め、テメエらなんてことをしやがる!」ってな結論になっており、このものすごく短い記事の中で、結論が矛盾し、主張が二股に裂けてしまっているのだ。*1

こんな記事をよく(一応)全国紙の看板コラムである「産経抄」のタイトルで載せられるものだ。こんなのを載せるくらいなら、今日一日落としてしまったほうがよほどマシだったのではないか?

 

それにこのタイトル。嫌に扇情的というか、まるで「フツ・パワー」を煽っているようではないか?

ルワンダ虐殺 - Wikipedia

 

産経新聞は、ラジオ・ルワンダとミルコリンヌ自由ラジオ・テレビジョン、どちらの役割を担いたいのだろうか?

反日日本人とやらをあぶり出して、その後はどうしてやりたいのだ? 文字通り火で炙りたいのか?

 

産経新聞ほど、日本人に対して攻撃的な記事を書く新聞は見たことがない。朝日新聞赤旗が、「国内の極右を炙り出せ」などといったタイトルの記事を書いているのを見たことはない。

産経新聞の中では日本人の中に、親日日本人と反日日本人の2つの階級があり、できれば日本国内で内戦でもやって、親日日本人の側だけ残すようにしたいと考えているのではないだろうか? 何しろ同じ日本人の中から、「炙り出せ」などと、看板コラムで主張するのだから。*2

 

反日マスコミ」などという恥ずかしいワードがあるが、自分に言わせれば、産経新聞が一番反日本人のマスメディアである。

*1:野暮を承知で一応説明すると、「日本のほうが報道の自由があるのだ」と女性記者殺害を引き合いに言いながら、全体的な主張が「反日マスコミにより反日活動家の主張が世界に広がってしまっている」になっているので、「報道の自由を重んじたいのか、産経の主張するような『国益』を重んじたいのか、一体どうしたいのだ?」となってしまい、冒頭の話と記事全体の主張が二股に避けていると、表現した次第。

*2:ちなみに、親日日本人と反日日本人の内戦が行われ、終わったとしよう。産経新聞は、また新たなる反日日本人を見つけ出し、開戦を煽るはずである。日本人が最後の一人(多分安倍晋三だけ)になるまで、反日日本人を見つけ出そうとするはずである。民族の中から「裏切り者」をあぶり出し、一人残らず消そうという試みは、そういう結果を生むのである